高島易断

立ち読みしていいことが書いてあったから、買ってみた。来年もいい年でありますように!
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朝早く起きてしまい、することもなくぼんやり小冊子を読んでいます。詩歌はやっぱりいいね。(この古本、ヒットだ)
君がため春の野にいでて若菜つむ わが衣手に雪はふりつつ (光孝天皇)
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詩集を手に、宅飲み。
黒田三郎はいいなぁ。
大好きだ。
『それは』
黒田三郎
それは
信仰深いあなたのお父様を
絶望の谷につき落した
それは
あなたを自慢の種にしていた友達を
こっけいな怒りの虫にしてしまった
それは
あなたの隣人達の退屈なおしゃべりに
新しいわらいの渦をまきおこした
それは
善行と無智を積んだひとびとに
しかめっ面を競演させた
何というざわめきが
あなたをつつんでしまったろう
とある夕
木立をぬける風のように
何があなたを
僕の腕のなかにつれて来たのか
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の本も、どれも売るまい。
たとえ一冊1000円で買い取ってくれても、断る。
私と血肉となった愛読書たちだ。
爺さんになったらまた読むんだ!
Impromptu Ⅰ
中野重治
たかい書物を買いこんで
おれはまたもや気がふさぐ
そうしておれは思い出す
おれの先祖のだれ一人
おれに書物はくれなんだと
なるほどお経は伝わつたが
あれはお経で本じやない
けれどもおれはやるだろう
おれがじじいになつちまい
息子が あるいは娘が大きくなつたとき
―これはとつつあんが若いとき
こんなわけあいで手にいれて
胸ときめかせて読んだもの
受けた影響かぞえれば
まずこれこれといつたとこ
おまえにや向かぬか知れないが
まあ持つてつて読んでみな・・・・・
息子の拒絶おそれつつ
いささか照れて言いながら
さらにもおれは欲ばつて
その上こんなに考える
おれの息子も孫を生み
そいつが大きくなつたとき
じじいになつた息子めが
ある日孫めをつかまえて
―これはとつつあんが若いとき
じさまがわしをつかまえて
こんな説教鳴らしつつ
このとつつあんにくれたもの
そしてやつぱりとつつあんが
胸ときめかせて読んだもの
受けた影響かぞえれば
まずこれこれといつたとこ
おまえにや向かぬか知れないが
まあ持つてつて読んでみな・・・・・
孫めの拒絶おそれつつ
いささか照れて言いながら
例の本をば出すだろう
してみれや本はやすいもの
世間のおやじよおふくろよ
または息子よ娘らよ
たかい本なぞつい買つて
おまえの気分がふさいだら
たとえ子持ちでなくつても
おまえをとつつあん
またはかあちやんに仕立てあげ
息子や娘を配置して
そして気分をなおすがいい
本を大事にする仕方
してまた子孝行孫孝行
人の人たる気なぐさめ
社会的衛生といつたもの
なんかんとおれが手のなかの
買つた本をば眺めつつ
頬つぺたあたりさすりみる
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先日漫画本の『プルートウ』全8巻を古本屋に売りに行った。
まとめて350円だって! 馬鹿にしている。
この『失われた時を求めて』(M・プルースト著)全13巻は
絶対売るまい。
(漫画とプルーストを一緒にするな?)
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与謝野夫妻らの詩集を古本屋で、小馬鹿にしたような
廉価で購入。ハンバーガーより安いってどういうこと?
やは肌のあつき血潮にふれも見で
さびしからずや道を説く君
道を云わず後を思はず名を問はず
ここに恋ひ恋ふ君と我と見る
春短し何に不滅の命ぞと
力ある乳を手にさぐらせぬ
from 『みだれ髪』 by 与謝野晶子
『みだれ髪』、いつ読んでもドキリとする。
ナンチュウ情熱的な女性なんだろうね。
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谷川俊太郎の詩一篇に絵をつけたこの本、
どー考えても小説ではないよなぁ。帯のコピーに
惹かれて買っちゃったよ。
でも、谷川の詩は好きなので許す。絵も柔らかく、詩情を
映しているのでGood. (だったら文句言うな)
『あなたはそこに』
谷川俊太郎
あなたはそこにいた 退屈そうに
右手に煙草 左手に白ワインのグラス
部屋には三百人もの人がいたというのに
地球には五十億もの人がいるというのに
そこにあなたがいた ただひとり
その日その瞬間 私の目の前に
(冒頭のみ抜粋)
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